
日本ではこの夏はデング熱で大騒ぎとなりましたが、西アフリカではエボラ出血熱が流行して大問題となっていました。
当初はメディアも対岸の火事、というような扱い方をしていましたが、ついにアメリカに上陸してしまった際には日本もようやく上陸を恐れた処置をとるようになりました。
水際作戦として空港などでまずは流行地に入ったかどうか?熱などの症状がないか?など申告してもらうようになったのです。さて、そのエボラ出血熱についてですが、基本的に空気感染はしないと考えられています。
飛沫感染なので、患者の体液や使った医療器具などから感染していきます。潜伏期間は短ければ2日、平均7日なので流行地へ行った人や感染者に接触した人はその期間出歩いてはいけません。
潜伏期間中は感染力は弱くて症状が出てから一気に強まるとのことですが、出歩いてしまうとその日の夜発熱ということもありうるので心当たりのある方はこの期間は静かに過ごしましょう。
初期症状はインフルエンザと似ていて熱や悪寒や筋肉痛など。これからインフルエンザも流行するので見分けることがより難しくなっていきます。
エボラ出血熱は悪化してしまうと口の中や鼻、消化管などから出血して死に至ります。この病気の怖い所は致死率がとっても高く、半分以上の人が亡くなるのです。
予防接種も有効なお薬もなく未だ不安が続きますが、いち早く特効薬と予防接種の確立がのぞまれます。